2010年に誕生したCoyori。私たちが目指したのは、肌への効果と安全性を両立した自然派スキンケア。美しくなりたい女性の願いを叶える商品をつくるため、日本中の自然素材から本当に優れたものを自らの目で選び抜く。そして、商品の効果だけでなく素材に込められた生産者の想いやこだわりもお客様に伝える。お客様にとっては生産者の顔や想いが見えることはきっと安心を保証する材料になり、生産者にとっては自分の作物の素晴らしさを理解してくれる人が増えることは、喜びや明日への活力になる。「消費者が追い求めている効果も兼ね備えた自然派スキンケアをつくりたい」また、そんな商品を通して「生産者と消費者をつなぎたい」。それが、Coyoriの描いた壮大な夢だった。そんな夢を託しブランド名を『Coyori』とした。こよりとは和紙を縒(よ)って紡いだ七夕の短冊を結ぶ糸のこと。効果の高い自然素材を厳選しブレンドする(素材をこよる)ことで確かな実感を与えるスキンケアをつくりたい、そしてそれを求めるお客様と生産者とをつなぎ(こより)、ひいては日本の女性と農業を元気にしたいという想いで、Coyoriと名付けた。KoyoriではなくCoyoriとしたのも、頭文字の“C”にCommunication(伝え合い)・Cooperation(協力)・Cosme(化粧品)の3つの意味を込めたためであった。
Coyoriのはじめての商品を開発するにあたって着目したのは「皮脂不足を補う」という発想だ。敏感肌、乾燥、しわ、くすみ…年齢を重ねるごとに増えてくるエイジング(加齢)の悩み。2010年以前の時点で、この悩みの根本にあるものが「皮脂不足」であることは専門家の協力を得て突き止めていた。皮脂は人が自ら作り出す“天然の美容クリーム”。しかし、年齢を重ねるごとにこの分泌量は低下し、50代でそれまでの各年代と比べて急激に減少する。研究の末、皮脂不足を補うには植物を搾って得られる脂肪酸が有効であることがわかった。中でもオリーブのオイルに含まれるオレイン酸は、人の皮脂と組成が限りなく近い。これならば、きっと肌への効果と安全性を両立した自然派スキンケアが実現できる!そう確信した私たちは、『美容液オイル』の開発に着手した。
良質なオリーブオイルを求め、国産オリーブの発祥の地である香川県小豆島のオリーブ農家のリサーチを開始。何のつてもない中で苦戦していたときに、有名なオリーブオイル鑑定士の方と出会い、オリーブオイル配合の一歩を踏み出すことができた。
誕生して日を重ねるごとにCoyoriのファンは増え続けていった。しかし、この段階ではCoyoriに込めた想いが世の中に行き渡ったとはまだ言えず、商品を生産し広告をつくって販売するだけでなく、“生産者と消費者をつなぐ”というコンセプトをより分かりやすく体現することが必要だった。
コンセプトを体現するために日々地道に取り組んでいることは沢山ある。商品の良さだけでつながるのではなく、ブランドのコンセプトに共感してファンになってくださるお客様をつくることに立ち上げ当初から注力してきた。コンタクトセンターにおけるコミュニケーションでも、最適な商品をご提案するだけでなく、素材の魅力や生産者の想いを伝えて、お客様にCoyoriに愛着を感じていただけるよう取り組んでいる。また、お客様へお送りしている会報誌でも、素材と生産者の方々にフォーカスした記事を多く取り上げ、普段なかなか知る機会のない商品の深い情報にまで踏み込んで伝えている。
美容液オイルからスタートした商品は、今ではスキンケアだけでなくヘアケアやメイク、サプリメントなどにまで広がった。もちろんCoyoriのコンセプトや想いは、製品開発においても大切にし続けており、商品ラインナップが増える毎に日本全国の生産者とのつながりも増え、今では北は北海道、南は沖縄にまで及ぶ。
現在は、Coyoriレストランの開催をきっかけに「製品づくり体験」や「メイクレッスンイベント」など、“生産者と消費者をつなぐ“コンセプトを実現する複数のイベントを開催するまでになった。
今後もより多くの人にCoyoriの存在を知ってもらい共感を得られるよう、日々新たな取り組みにチャレンジし続けていきたいと思っている。